※本記事には『薬屋のひとりごと』のネタバレや、作中の遊廓に関する大人向けな表現の解説が一部含まれます。
アニメ第2期の放送も始まり、ますます盛り上がりを見せている『薬屋のひとりごと』。猫猫（マオマオ）と壬氏（ジンシ）の関係も気になりますが、実はそれ以上に読者をヤキモキさせているカップルがいませんか？
そう、実直な武官・李白（リハク）と、緑青館のトップ妓女・白鈴（パイリン）の二人です。
「あの二人、結局どうなったの？」
「李白は身請け金を払えるの？」
「ていうか、もう結婚した？」
そんな声がネット上でもちらほら聞こえてきます。正直、あの大型犬のような李白が、百戦錬磨の白鈴小姐に振り回されながらも一途に頑張る姿は、見ていて応援したくなりますよね。
今回は、原作小説や漫画、アニメの情報を徹底的に洗い出し、二人の恋の行方や「あの夜」の真相、そして意外と知られていない李白の懐事情まで、じっくり深掘りしてみました。
この記事のポイント
- 現状のステータス： まだ結婚（身請け）はしていないが、関係は良好。
- 最大のハードル： 李白の経済力では身請け金「銀一万」に届かない。
- 希望の光： 「おうじさま」認定されれば半額になる可能性アリ。
- 李白の男気： 壬氏からの金銭援助を断り、自力での身請けを目指している。
- 大人の事情： 体の相性はバッチリ確認済み（白鈴のお気に入り）。
薬屋のひとりごとの李白と白鈴は結婚する？原作の進展を調査
結論から言ってしまうと、現時点ではまだ二人は結婚していません。
原作小説や漫画版を隅々までチェックしてみましたが、李白が白鈴を身請けして妻に迎えた、という確定情報はまだ出てきていないんです。ファンとしては「早くくっついてくれ！」と思うところですが、そう簡単にはいかない事情があるようで…。
まだゴールインはしていないが、準備は着々と進行中
結婚していないとはいえ、決して「脈なし」というわけではありません。むしろ、外堀は埋まりつつあります。
李白は白鈴に完全に惚れ込んでいて、本気で彼女を緑青館から連れ出そう（身請けしよう）と考えています。ただの遊びや一夜の恋ではなく、人生をかけた「結婚」を見据えているのが李白のいいところですよね。
一方の白鈴も、李白のことを「大型犬」のように可愛がっており、満更でもない様子。pixivなどの二次創作界隈でも「李鈴」というタグでカップリングが盛り上がっていますが、原作でもこの二人の結びつきはかなり強固なものになりつつあります。
お互いの気持ちは通じ合っている？現在の距離感
私が原作を読んでいて感じるのは、「相思相愛だけど、物理的な壁がある」というもどかしさです。
白鈴は緑青館の三姫（トップ３）の一人。彼女には他にも有力なパトロン（30代の上級役人やお金持ちの工房商など）がいますが、李白はその中でも「若さ」と「体力」、そして「純粋さ」で差別化できています。
特に白鈴は「自分を求めてくれる強い男」が好きなので、李白の存在は彼女にとっても特別なはず。猫猫も二人の関係を少し応援している節があり、周り公認の仲になりつつあるのは間違いありません。
薬屋のひとりごとの李白が白鈴を身請けできない切実な理由
では、なぜ相思相愛なのにさっさと結婚しないのか？
それはもう、シンプルに「お金がないから」です。世知辛いですが、これが現実です。
圧倒的に足りない資金力と立ちはだかる現実的な壁
調べてみて驚いたんですが、白鈴クラスの上級妓女を身請けするための相場は、なんと「銀一万」と言われています。
これ、どれくらいの金額かというと、李白のような中級〜上級になりかけの武官の年収がだいたい「銀一千」程度らしいんです。つまり、飲まず食わずで働いて10年分の年収が必要ということになります。
現代の日本で言えば、年収500万円の人が5000万円を一括で用意しろと言われているようなもの。住宅ローンも組めない世界ですから、これは相当キツイですよね。
「おうじさま」認定なら半額？特例ルールの真相
ただ、ここで救済措置の話が出てきます。緑青館のやり手婆いわく、もし白鈴自身が相手を気に入って「この人が私の王子様！」と認めれば、身請け金は「銀五千」まで下がる可能性があるとのこと。
半額セールというと語弊がありますが、5年分の年収なら、出世して給料を上げればなんとか手が届く範囲になってきます。李白がいま必死に出世を目指して仕事を頑張っているのは、この「銀五千」を作るためなんですね。
資金援助の申し出を断った「男気」エピソード
ここで私が個人的に「李白、かっこいい！」と思ったエピソードがあります。
実は、作中で壬氏（ジンシ）が李白に対して「身請け金を肩代わりしようか？」と持ちかけたことがありました。もちろんタダではなく、猫猫を自分の手元に置いておくための牽制の意味もあったんですが。
普通なら飛びつきたくなる話ですよね。でも、李白はこれをきっぱり断るんです。
「惚れた女を他人の金で手に入れるのは、男のプライドが許さない」
正確なセリフはぜひ原作や漫画で確認してほしいのですが、大意としてはこういうことです。この一件で、それまで李白を単なる「猫猫の知人」程度に思っていた壬氏も、彼を一人の男として認めるようになりました。
薬屋のひとりごとの白鈴と李白は「やった」のか？大人の関係を考察
検索キーワードでもよく見かける「パイリン 李白 やった」という疑問。これ、物語の核心とはズレますが、二人の関係性を理解する上では避けて通れない部分です。
最初の出会いで相性はバッチリ確認済み？
結論から言うと、二人は間違いなく「深い仲」になっています。
そもそも二人の出会いは、猫猫が里帰りの身元引受人として李白を選び、そのお礼として緑青館を紹介したことがきっかけでした。この時、李白は白鈴と3日間も過ごしています。
通常、白鈴クラスの妓女と一夜を共にするだけでも銀三百枚はかかるところを、猫猫のコネと李白の「素質」で突破したわけですが、この3日間で何もしなかったとは考えにくいですよね。
アニメや原作での描写と「筋肉」への執着
白鈴には「筋肉質で絶倫な男が好き」という明確な好みがあります。猫猫も李白を連れて行く際、「腕の筋肉に自信はありますか？」と確認していました。
実際、李白の鍛え上げられた上腕二頭筋を見た白鈴ややり手婆の反応は上々でした。その後、李白が骨抜きになって帰ってきた様子を見ても、二人の体の相性が抜群だったことは想像に難くありません。
つまり、精神的な繋がりだけでなく、肉体的な相性の良さも、李白が身請けを急ぐ（そして白鈴が彼を待つ）大きな理由の一つになっていると言えます。
薬屋のひとりごとアニメ版の李白の声優や基本データ
ここで少し、李白というキャラクター自身の情報も整理しておきましょう。アニメから入った人は特に気になる部分かもしれません。
アニメ版を担当しているキャストと演技の魅力
アニメ『薬屋のひとりごと』で李白の声を担当しているのは、声優の赤羽根健治（あかばね けんじ）さんです。
赤羽根さんといえば、『アイドルマスター』のプロデューサー役などで知られる、誠実で優しい声質が特徴の方。李白の「ちょっと抜けているけど、熱くていいヤツ」というキャラクターにぴったりハマっています。
ゴツい見た目なのに声が爽やかというギャップが、李白の「大型犬」っぽさを加速させている気がしますね。
歴史上の有名詩人がモデル？名前の由来について
「李白」と聞くと、世界史の授業で習った唐の時代の詩人「詩仙・李白」を思い浮かべる人も多いでしょう。「実在の人物がモデルなの？」と疑問に思うのも無理はありません。
しかし、作者の日向夏先生の作品においては、名前を借りているだけで、直接的なモデルではないと考えられています。
- 史実の李白： 天才詩人、放浪の旅人。
- 薬屋の李白： 詩の才能は不明、真面目な武官、筋肉ダルマ。
このように共通点はほとんどありません。あくまで「中華風ファンタジーの世界観に合う名前」として採用されたと考えるのが自然でしょう。
薬屋のひとりごとの李白は宦官？武官との違いを解説
これ、意外と勘違いしている人が多いポイントです。「後宮に出入りしている男＝みんな去勢されている」と思っていませんか？
「いちもつ」はある？去勢されていない普通の男性
はっきりさせておきますが、李白は「武官」であり、「宦官」ではありません。
つまり、去勢はされておらず、男性としての機能（いちもつ）はちゃんと持っています。
もし彼が宦官だったら、白鈴があそこまで気に入ることはなかったでしょう。白鈴が求めているのは「男としての強さ」ですからね。
役職による役割の違いと去勢の有無について
作中での違いをざっくり整理するとこんな感じです。
| 役職 | 去勢の有無 | 主な特徴・役割 |
|---|---|---|
| 宦官（かんがん） | あり（なし） | 後宮の管理、帝の世話など。男子禁制の後宮に常駐できる。壬氏（表向き）など。 |
| 武官（ぶかん） | なし（ある） | 軍事や警備を担当。基本的には後宮には入れないが、園遊会などの行事や特別な許可があれば出入り可能。李白など。 |
李白が園遊会に参加していたのは、高官の護衛や警備の一環、あるいは招待客として招かれていたからです。猫猫と出会えたのも、彼が自由に動ける武官だったからこそですね。
読者が気になる「薬屋のひとりごと」の細かい疑問を分析
最後に、白鈴や李白に関連してよく検索されているマニアックな疑問についても、独自に分析してみました。
三姫の最年長？気になる年齢設定と立ち位置
白鈴の年齢は具体的には明かされていませんが、緑青館の三姫（梅梅、女華、白鈴）の中では最年長という設定があります。
猫猫が赤ん坊の頃に乳を与えていた（出産経験はないが母乳が出た特異体質）というエピソードがあるため、猫猫（現在17〜18歳）よりも一回り以上は年上のはず。おそらく30代前半から半ばくらいではないかと推測されます。
それでも現役トップを張れる美貌とテクニックを持っているわけですから、李白がメロメロになるのも納得です。むしろ、年下の李白が包容力のあるお姉さんに惹かれた、という構図がエモいですよね。
主人公たちとの関わりや今後の展開予想
李白は今後、物語の中でどうなっていくのでしょうか。
彼は単なる「白鈴の彼氏候補」というだけでなく、武官として出世し、壬氏や猫猫の頼れる協力者としてのポジションを確立しつつあります。出世すれば給料も上がり、身請け金も貯まる。まさに一石二鳥です。
物語のトーンとしても、サブキャラクターの悲恋を描くような作品ではないため、最終的には「李白が出世して銀五千を貯め、白鈴を迎えに行くハッピーエンド」になる可能性が非常に高いと私は見ています。
まとめ
『薬屋のひとりごと』の李白と白鈴の結婚事情について、現状をまとめてみました。
- 結婚： まだしていないが、相思相愛で準備中。
- 身請け金： 銀一万は高すぎるが、愛の力（と出世）で銀五千を目指している。
- 李白の正体： 去勢していない武官であり、白鈴との夜の相性も抜群。
- 今後： ハッピーエンドの可能性大！
派手な宮廷陰謀劇の裏で進行している、この不器用で真っ直ぐな恋模様。李白がいつか男を見せて白鈴をさらう日が来るのを、猫猫と一緒にニヤニヤしながら待ちましょう。
アニメや原作を振り返る時は、ぜひ李白の筋肉と白鈴の視線にも注目してみてくださいね！
