アニメを見ていても、漫画を読んでいても、どうしても気になってしまうのが「あの二人の距離感」ですよね。
「薬屋のひとりごと」の魅力はミステリーだけじゃありません。むしろ、美形の宦官(実は皇弟)・壬氏と、毒大好き薬師・猫猫の、じれったすぎる関係こそがメインディッシュだという方も多いはず。
「壬氏様はいつからあんなに本気なの?」
「猫猫は結局、ただの実験台としか思ってないの?」
「原作だとどこまで進んでる?キスや結婚は?」
そんな疑問、尽きないですよね。私も気になりすぎて、アニメ、漫画、そして原作小説(なろう版含む)を端から端まで読み返して徹底的に分析してみました。
今回は、そんな「壬猫(ジンマオ)」沼にどっぷり浸かった管理人が、二人の「好き」の変遷と、原作における衝撃の進展について、独自視点で解説します。
※本記事には、アニメ未放送分の原作小説およびWeb連載版の重大なネタバレが含まれます。知りたくない方はご注意くださいね。
この記事のポイント
- 壬氏の感情が「興味」から「執着」に変わったタイミングを特定
- 猫猫の塩対応の中に隠された「特別な情」を分析
- 原作小説における「キス」「プロポーズ」の具体的な巻数と内容
- 二人が最終的に結婚する可能性についての考察
薬屋のひとりごとで壬氏が猫猫を好きになるのはいつから?感情の推移を分析
まず結論から言ってしまうと、壬氏はかなり早い段階で猫猫に惚れています。
ただ、それが明確な「恋愛感情(好き)」として自覚された瞬間はどこなのか。物語を読み解くと、いくつかのフェーズがあることが分かります。
「興味」が「執着」に変わった決定的瞬間
最初は間違いなく「面白半分」でしたよね。自分の美貌になびかないどころか、ナメクジを見るような目を向けてくる猫猫に対し、「自分を特別扱いしない珍しい玩具」としての興味を持っていたはずです。
しかし、物語が進むにつれてその感情は変化していきます。私が分析したところ、単なる興味が「執着」や「独占欲」に変わった大きな転機は、「身請け」を画策したあたりではないでしょうか。
壬氏は、猫猫が後宮を解雇された後、彼女を自分の手元に置くために、目も眩むような金子と冬虫夏草を用意して身請け(借金の肩代わり)を実行しました。これ、単なる雇用主と部下の関係ならそこまでしませんよね。
「他の男(特に李白など)に取られたくない」「自分の目の届く範囲に置いておきたい」という、なりふり構わない独占欲が見え隠れし始めたのがこの時期です。
園遊会の簪(かんざし)が持つ本当の意味
もう一つ、ファンにとって外せないのがアニメでも描かれた園遊会でのエピソードです。
壬氏が自らの簪を猫猫に挿したシーン。あの世界の常識では、これは明確な「求愛」や「所有」のマーキングに他なりません。
当時の壬氏はまだ「面白がっている」段階だったかもしれませんが、無意識のうちに「こいつは俺のものだ」と周囲に知らしめたい心理が働いていたように見えます。猫猫本人はその重たい意味に気づかず、換金しようとしていましたが……(笑)。
実際、猫猫は壬氏のことが好きなのか?塩対応の裏側にある本音
一方、読者をヤキモキさせるのがヒロイン側の感情です。「恋愛感情ゼロ」と言われがちですが、本当にそうでしょうか?
全巻読み通して感じたのは、彼女なりの「好き」の形があるということです。
信頼関係が深まるにつれて見せる「特別な情」
猫猫にとって壬氏は、当初「面倒な粘着質の貴人」でしかありませんでした。しかし、数々の事件を共に解決する中で、「放っておけない存在」へと変わっていきます。
特に印象的なのは、激務で倒れそうになっている彼を気遣うシーンです。
「一人では眠れませんか?」
そう言って膝枕をし、子守唄を歌って寝かしつける場面(原作小説4巻など)。建前上は「傷の経過観察」としていますが、明らかに甲斐甲斐しく世話を焼いています。これはもう、手のかかる駄犬への愛情に近いものがあるのではないでしょうか。
「見捨てられない」という感情の芽生え
猫猫は合理的で冷徹に見えますが、実は情に厚い性格です。壬氏が皇族という重すぎる身分を背負いながらも、人間臭く足掻いている姿を見て、彼女の中で「見捨てられない」「支えてやりたい」という覚悟が決まっていったように感じます。
一般的な「胸キュン」とは違いますが、彼がいないとダメになってしまうことを悟り、「西都まで付き合ってやるか」と腹を括るその姿勢は、ある意味で熟年夫婦のような深い愛と言えるかもしれません。
【ネタバレ】原作で壬氏と猫猫がキスやプロポーズをするのは何巻?
さて、ここからはアニメ派の方が最も気になっているであろう、原作小説(ライトノベル)での進展について、具体的なネタバレを含めて解説します。
「いつキスするの?」「プロポーズは?」と検索しているあなた、お待たせしました。
| イベント | 原作巻数 | 概要 |
|---|---|---|
| 滝壺ダイブ | 2巻 | 狙撃から守るため、50mの高さから飛び込む。吊り橋効果絶大。 |
| 蛙(カエル) | 4巻 | 猫猫が壬氏をカエル扱いで驚かせつつ、ある「接触」をするシーン。 |
| キス | 5巻 | 甘い雰囲気ではなく、切羽詰まった状況での「首絞め」キス。 |
| プロポーズ | 7巻 | ついに「妻にする」宣言。しかし返事は…。 |
命がけの逃避行と50mの滝壺ダイブ
二人の関係が大きく動くターニングポイントの一つが、何者かに狙撃された際のエピソードです。
壬氏は猫猫を抱きかかえ、なんと50メートルもの高さから滝壺へダイブします。この極限状態の中、彼はついに猫猫に対して、宦官ではなく「皇弟」としての正体を明かそうとするのです。
お互いの命を預け合うこの体験が、単なる主従関係を超えた「共犯者」としての絆を深めました。
読者騒然!まさかの「首絞め」口づけシーン
ファンの間で伝説となっているのが、小説5巻でのキスシーンです。
「え、そんなロマンチックな場面があったの?」と思った方、ごめんなさい。実はこれ、まったく甘い雰囲気ではありません。
ある事情で精神的に追い詰められた壬氏が、衝動と独占欲を爆発させ、猫猫の首を軽く締めながら無理やり口づけをする……という、かなりシリアスで重たいシーンなんです。
「たまに殴りたくなる」といった歪んだ感情すら吐露する彼に対し、猫猫もただ受け入れるしかない。この痛々しいほどの激情こそが、二人の関係の深さを物語っています。
「妻にする」宣言への衝撃的な返答
そしてついに、小説7巻で決定的なセリフが飛び出します。
壬氏が猫猫に対して、はっきりと「俺はお前を妻にする」と宣言するのです。
これに対する猫猫の返事がまた傑作でした。
「ぞわっときました」
まさかの拒絶反応(笑)。普通のラブコメなら「はい」と答えて終わるところですが、さすがは薬屋。一筋縄ではいきません。それでも、完全に嫌がっているわけではなく、彼の覚悟の重さを理解した上での、彼女なりの照れ隠しや動揺が含まれているようにも読み取れます。
最終的に二人は結婚して結ばれる?薬屋のひとりごとのラストを予想
現時点(原作最新刊付近)でも、二人はまだ正式に結婚はしていません。しかし、物語の流れを見る限り、「結ばれる(結婚する)」方向に向かっているのは間違いないでしょう。
立ちはだかる身分の壁と皇位継承権
最大の障壁は、やはり「身分」です。
- 壬氏:皇帝の弟(皇位継承権を持つ超VIP)
- 猫猫:花街育ちの薬師(実父は高官ですが、複雑な家庭事情あり)
普通に考えれば結ばれることは許されない立場。壬氏は、自分の「皇族」としての立場をどう整理するのかが今後の鍵になります。臣籍降下してただの貴族になるのか、それとも……。
壬氏は猫猫との未来のために、玉葉妃の派閥と協力したり、あえて火傷の痕(焼き印)を負ったりと、外堀を埋めるために必死に画策しています。
二次創作でも人気の「夫婦生活」は実現するのか
Pixivなどの二次創作では、二人の甘い結婚生活を描いた作品が大人気ですが、公式でもそれに近い未来が待っている可能性は高いです。
ただし、猫猫のことですから、普通のデレデレな新婚生活にはならないでしょうね。尻に敷かれる壬氏と、呆れながらも世話を焼く猫猫。そんな微笑ましい(?)夫婦像が目に浮かびます。
まとめ
「薬屋のひとりごと」における壬氏と猫猫の関係は、単純な「好き」「嫌い」では片付けられない、複雑で深い絆で結ばれています。
- 壬氏:初期から興味を持ち、徐々に離れがたい執着と愛情へ変化。
- 猫猫:恋愛感情というよりは「見捨てられない情」や「信頼」が育っている。
- 進展:原作ではキスやプロポーズ済みだが、返事はまだ保留に近い状態。
アニメの続きが気になって仕方ないという方は、ぜひ原作小説を手に取ってみてください。アニメではカットされた猫猫の細かい心理描写や、もっと濃厚な二人のやり取り(特に5巻のキスシーン!)は、文章で読むと破壊力が違いますよ。
二人の恋の行方を、ぜひあなたの目で見届けてくださいね。

