「氷の城壁」を読み進める中で、誰もが一度は抱く感情があります。
「五十嵐、お前ってやつは……!」
最初は小雪のトラウマの元凶として「嫌な奴」全開で登場したはずなのに、物語が進むにつれて「あれ、こいつ人間くさくて良くない?」「むしろ幸せになってほしい」と評価が爆上がりする不思議なキャラクター、それが五十嵐翼です。
この記事では、五十嵐翼の「中学時代の真実」から「小雪との復縁の可能性」、そして「再会から和解までの全登場回」まで、徹底的に深掘り解説します。
「五十嵐と小雪の間に何があったのか詳しく知りたい」「五十嵐が登場する神回だけ読み返したい」というコアなファンの疑問に、専門家視点でズバリお答えします。ネタバレを含みますのでご注意ください!
結論:五十嵐翼と小雪の恋の結末
まず結論から申し上げます。物語の最後まで、五十嵐翼と小雪が復縁することはありません。
しかし、二人の関係は「絶縁」ではなく、過去のトラウマを乗り越えた上での「親戚のような対等な距離感」での和解という、ある意味で恋人同士よりもエモい着地点を迎えます。
五十嵐は「ただの嫌な元カレ」ではなく、小雪が成長するために不可欠な、そして彼自身も不器用に成長していく「裏の主人公」とも呼べる存在なのです。
五十嵐翼のプロフィールと「嫌な奴」と言われた背景
まずは五十嵐翼という男のスペックと、なぜ物語序盤であれほどまでに読者(と小雪)から警戒されていたのかを整理しましょう。
基本スペックと性格
- 名前:五十嵐 翼(いがらし つばさ)
- 出身:霧ノ島中学校(小雪、美姫と同じ)
- 高校:小雪たちとは別の高校に進学
- 性格:デリカシーがなく思ったことをすぐ口にするが、根は悪人ではなく一途な純情ボーイ
- 魅力:女子にモテるし友達も多い陽キャ属性
五十嵐の最大の特徴は、「悪気がないゆえの残酷さ」です。彼は決して小雪を傷つけようとしていたわけではありません。むしろ、彼なりに小雪のことが大好きでした。しかし、その愛情表現のベクトルが致命的に間違っていたのです。
【ネタバレ考察】小雪との「最悪な過去」とトラウマの真相
検索ユーザーの多くが気になっているのが、「中学時代に具体的に何があったのか?」という点です。小雪が心を閉ざし、人と壁を作るようになった原因の半分は、この五十嵐との過去にあります。
1. 「いじる=愛情」という勘違いアプローチ
中学時代の五十嵐は、小雪の気を引きたくて仕方ありませんでした。しかし、その手段が「ちょっかいを出す」「いじる」という、男子中学生特有の幼稚なものでした。
静かに過ごしたい小雪にとって、大勢の前で騒がれたりいじられたりすることは苦痛でしかありません。五十嵐は「自分の好きなものを小馬鹿にする」ような言動もとっており、これが決定的な溝を作りました。
2. 周囲の冷やかしと「断れない」交際
さらに最悪だったのが、周囲の環境です。「五十嵐の嫁」「結婚したー」といったクラスメイトからの冷やかしが過熱。小雪は五十嵐への好意が全くないにもかかわらず、その場の空気に逆らえず、なし崩し的に付き合うことになってしまいます。
結果、小雪は限界を迎え、五十嵐を激しく拒絶。二人は別れ、高校は別々の道を歩むことになりました。五十嵐にとっても、大好きな子に全力で拒絶されたこの経験は、実は大きな傷となっているのです。
衝撃の再会から和解まで!五十嵐翼の主要登場回まとめ
「五十嵐が出てくる回だけ読み返したい!」という五十嵐ファンのために、物語のターニングポイントとなる重要エピソードを厳選してまとめました。
| 巻数・話数 | エピソード詳細 |
|---|---|
| 第4話 | 五十嵐初登場(小雪の中学時代の回想)。トラウマの断片が描かれます。 |
| 第20話 | 高校生になった五十嵐が登場。 |
| 第45話〜46話 | 【重要】高校での偶然の再会。気まずすぎる空気がリアルです。 |
| 第52話 | 中学時代の詳細が明かされる回。なぜ付き合ったのか、その経緯が判明します。 |
| 第54話 | 衝撃の告白シーンとファーストキスの回想。五十嵐の不器用さが爆発しています。 |
| 第86話〜87話 | 【神回】五十嵐視点の心情と、小雪との和解。この回で五十嵐の評価がひっくり返ります。 |
| 第102話 | 完全に吹っ切れた二人の、親戚のような微笑ましいやり取り。 |
特に第87話は涙なしには見られません。相互理解には程遠かった二人が、やっと目線を合わせて過去を精算するシーンは、本作屈指の名場面と言えるでしょう。
なぜ五十嵐は「いい奴」と再評価されるのか?
物語完結後、五十嵐翼を「嫌い」という読者は激減しました。なぜ彼はここまで愛されるようになったのでしょうか。
1. 彼もまた「空気」の被害者だった
冷静に読み返すと、五十嵐自身は人として欠落しているわけではありません。彼もまた、中学生特有の「冷やかし」や「ノリ」という空気に流され、好きな子への接し方を見誤っただけの、未熟な少年だったのです。
2. 高校生になってからの潔さと成長
再会後の五十嵐は、過去の自分を彼なりに反省しています。小雪に対して変に粘着することもなく、最終的には彼女の幸せを願うような立ち位置に収まります。
「振られた相手に未練を残しつつも、相手の意志を尊重できる」
この成長ぶりこそが、五十嵐翼が読者の心を掴んで離さない理由なのです。
まとめ:五十嵐翼は「氷の城壁」の裏の立役者である
五十嵐翼は、小雪にとって「乗り越えるべき過去」の象徴でした。彼との関係を「復縁」ではなく「和解」という形で着地させたことは、小雪が過去のトラウマから解放され、本当の意味で前に進んだことを証明しています。
もしあなたがまだ、五十嵐との和解シーン(87話周辺)を読んでいないなら、それはあまりにも勿体ないことです。ぜひ、彼の不器用すぎる愛の結末を見届けてあげてください。
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