アニメも原作も絶好調な『葬送のフリーレン』。この作品を読んでいると、ふと気になることがありませんか?
「あれ、フェルンって今いくつになったんだっけ?」
「シュタルクとどっちが年上なんだろう?」
作中では「勇者ヒンメルの死から〇〇年」という形で淡々と時間が過ぎていきます。エルフのフリーレンにとっては一瞬でも、人間のフェルンにとっては人生そのもの。気づけばどんどん大人びていく彼女を見て、親のような気持ちで見守っている読者も多いはず。
そこで今回は、作中の記述を徹底的に拾い集め、フェルンがいつ、何歳だったのかを時系列で完全に整理してみました。
シュタルクとの微妙な年齢差や、意外と知られていない誕生日の前後関係など、独自の調査レポートとしてお届けします。
※本記事には原作漫画のネタバレや、物語の核心に触れる解説が含まれますのでご注意ください。
この記事でわかること
- 最新話時点でのフェルンは20歳(成人の女性に成長!)
- シュタルクとは「同い年」だが、誕生日はシュタルクが先
- 初登場の9歳から、わずか数年で師匠の身長を追い抜いた
- アニメ1期終了時点では18歳になっている
葬送のフリーレン フェルン 年齢の時系列まとめ
まずは、作中の時間経過に合わせてフェルンがどう成長していったのか、ひと目で分かる年表を作ってみました。
管理人が原作コミックスとアニメの記述を照らし合わせ、ヒンメルの死後何年経過したかをベースに算出したデータです。
| ヒンメル死後 | 年齢 | 出来事・成長の記録 |
|---|---|---|
| 11年 | 0歳 | フェルン誕生(推定) ※南側諸国の戦災孤児となる前 |
| 20年 | 9歳 | 【初登場】 ハイターに救われ、フリーレンと出会う。まだ小さなおかっぱ頭。 |
| 24年 | 13歳 | ハイター死亡。一人前の魔法使いとして認められる。 ※修業開始から4年経過 |
| 25年 | 14〜15歳 | 旅立ち。アニメ15話にて「旅に出たのは4年前」というセリフあり。 |
| 27年 | 16歳 | 旅の途中で誕生日を迎える。 (原作第4話/アニメ第2話) |
| 29年 | 18歳 | 一級魔法使い試験編あたり。 再び誕生日を迎える。(原作第29話) |
| 31年 | 20歳 | 【原作最新付近】 12巻以降、20代に突入。すっかり大人の女性に。 |
初登場時の9歳から旅立ちまでの空白期間
物語に初めて登場したときの彼女は、まだ9歳の幼い少女でした。絶望の淵にいたところをハイターに救われ、そこから魔法の修業を始めます。
驚くべきは、常人なら10年かかると言われる魔法操作の技術を、わずか4年で習得したという事実です。フリーレンが再び訪れたときには、すでに一人前の実力を身につけていました。
ハイターを看取り、実際に旅に出たのが「ヒンメルの死から24〜25年後」あたり。この時点で彼女は14歳から15歳くらいになっていたと考えられます。
アニメ1期終了時点では何歳になっていた?
アニメ第1期のクライマックスである「一級魔法使い試験編」のあたりは、作中の記述によると「ヒンメルの死から29年後」です。
この時期に原作(第29話)では彼女が誕生日を迎えるシーンが描かれており、18歳になったことがわかります。つまり、アニメを見終えた段階で、彼女はすでに日本の高校3年生くらいの年齢になっていたわけですね。
原作漫画の最新話における20歳の姿
そして物語はさらに進み、原作コミックスの12巻以降では「ヒンメルの死から31年後」という表記が出てきます。
単純計算すると、18歳からさらに2年が経過しているため、現在の彼女は20歳。もう立派な成人女性です。初登場時のあどけない姿を知っている身としては、親戚のおじさんのように「大きくなったなぁ」としみじみしてしまいます。
フェルンとシュタルクの年齢差と同い年説を検証
旅の仲間であり、ファンの間でも「もう付き合っちゃえよ」とやきもきされているシュタルク。彼との年齢差はどうなっているのでしょうか。
結論から言うと、二人は「同い年」です。
- シュタルク:ヒンメル死後29年後の時点で18歳(原作26話で誕生日)
- ヒロイン:ヒンメル死後29年後の時点で18歳(原作29話で誕生日)
どちらも同じ年に18歳を迎えています。
誕生日はどちらが先に訪れるのか
同い年ではありますが、誕生日が来るタイミングにはズレがあります。
原作の掲載順と作中の季節感を分析すると、シュタルクの誕生日エピソードの方が先に描かれています(26話)。その少し後、29話で彼女の誕生日がやってきます。
つまり、「シュタルクの方が誕生日が早く、彼女は少し遅れて同じ年齢になる」という関係性です。同級生で言えば、シュタルクの方が少しお兄さんということになりますね。
精神年齢は完全に「お母さんと子供」な件
実年齢は同じですが、精神年齢はどう見ても彼女の方が上です。
「朝起きられない師匠を着替えさせる」「シュタルクの夜更かしを叱る」といった甲斐甲斐しい世話焼きぶりから、ファンからは「フェルンママ」なんて呼ばれることも。同い年のシュタルクが子供っぽく描かれることが多いので、余計に姉さん女房(あるいはお母さん)感が際立っています。
他の一級魔法使い受験者とフェルンの年齢比較
一級魔法使い試験編で登場した個性豊かなキャラクターたち。彼らと比べると、彼女はどのくらいの立ち位置なのでしょうか。
ユーベルやエーレたち若手世代との上下関係
作中の描写や会話の端々から推測すると、以下のような年齢関係が見えてきます。
- ユーベル:推定19〜20歳前後(2年前に二級試験を受けている等の経歴から、彼女より1〜2歳年上の可能性が高い)
- エーレ:推定20歳前後(ヴィアベルとの過去のエピソードから推測)
- ラント:年齢不詳だが、言動からして彼女らよりは年上か
彼女は受験者の中では「最年少クラス」の若さです。にもかかわらず、あの冷静沈着な戦いぶり。ゼーリエに「私の弟子になれ」とスカウトされるほどの才能を見せるあたり、やはり只者ではありません。
容姿や身長の急激な変化はいつ頃から始まった?
物語序盤のインパクトといえば、やはり彼女の成長スピードです。
幼少期から師匠を追い越すまでの成長記録
9歳の頃は師匠の腰くらいの高さしかなかった身長が、15歳で旅に出る頃にはほぼ同じくらいになり、16歳の時点では完全に追い抜いています。
特に話題になるのが、その豊満なスタイルでしょう。師匠に膝枕をした際に「空が半分しか見えない」と言わしめるほどの成長を見せたのは、おそらく16歳から17歳にかけて。師匠が何百年経っても変わらない姿であるのと対照的に、人間である彼女は女性として魅力的に変化し続けています。
一部では「物語が進むにつれて丸くなっているのでは?(太った?)」という疑惑もありますが、これは大きめのローブを着ているせいだったり、平和な旅で美味しいものを食べているせいかもしれません。
飲酒解禁やお酒へのスタンスについて
20歳になったということは、現代日本の感覚で言えばお酒が飲める年齢です。
彼女の育ての親であるハイターは「酒は百薬の長」と豪語する生臭坊主(失礼、聖職者)でした。その影響か、彼女自身も飲酒に対しては意外と寛容なスタンスを持っています。
僧侶がギャンブルをすることには厳しい目を向けますが、お酒に関しては「薬みたいなものですから」と肯定する場面も。もしかすると今後、師匠と一緒にお酒を酌み交わすシーンが見られるかもしれませんね。
エルフのフリーレンと人間フェルンの時間感覚のズレ
こうして年齢を整理してみると、改めて『葬送のフリーレン』という作品のテーマが浮き彫りになります。
エルフであるフリーレンにとっての10年は、うたた寝するくらいの一瞬の出来事。しかし、人間である弟子にとっては、少女が大人へと変わる激動の期間です。
あっという間に大人になっていく切なさと尊さ
フリーレンはかつて、勇者ヒンメルたちの老いと死に直面し、「もっと人を知ろうと思えばよかった」と後悔しました。
今、彼女の目の前には、みるみると年齢を重ねていく弟子がいます。9歳だった少女が、気づけば自分を追い越し、20歳の大人になった。この「待ってくれない時間の速さ」を誰よりも噛み締めているのは、フリーレン自身なのかもしれません。
まとめ
今回はフェルンの年齢について、時系列を追って詳しく解説しました。
最新の原作時点では20歳。シュタルクとは同い年で、お互いに成人を迎えたことになります。
ただの数字の変化ではなく、その裏にある彼女の成長、師匠との関係性の変化、そしてシュタルクとのじれったい距離感。年齢という視点からもう一度作品を見返してみると、また違った感動が見つかるはずです。
これからの旅路で彼女がどんな大人の女性になっていくのか、ますます目が離せませんね。

