葬送のフリーレンのレルネンはフリーレンより強い？孫や狂犬と呼ばれる理由

アニメ『葬送のフリーレン』を観ていて、一際異彩を放つおじいちゃんキャラに目が釘付けになったことはありませんか？

そう、一級魔法使いの試験編で登場したレルネンです。一見すると穏やかな老紳士なのに、中身はゴリゴリの武闘派。「狂犬」なんてあだ名で呼ばれることもある彼ですが、実は作中でも屈指の実力者であり、深い過去を持つキャラクターなんですよね。

今回は、「あのおじいちゃん、一体何者？」「本当に強いの？」と気になっている方のために、原作コミックとアニメの描写を隅々まで見返して徹底的に分析してみました。孫娘との関係や、親友デンケンとのエピソードを知ると、もっと彼が好きになるはずです。

※本記事には『葬送のフリーレン』の原作漫画およびアニメのネタバレ、一部キャラクターの生死に関わる解説が含まれます。未読の方はご注意ください。

『葬送のフリーレン』のレルネンとは？ゼーリエの弟子で「最初の一級魔法使い」の実力を解説

まずは、レルネンという人物の基本的なプロフィールをおさらいしておきましょう。

彼は大陸魔法協会のトップである大魔法使いゼーリエの弟子であり、協会が発足してから初めて「一級魔法使い」の認定を受けた歴史的な人物です。

アニメで登場した時は、試験官を務める予定だったものの、ゼーリエの気まぐれで役目を降ろされていましたよね。でも、あれは彼の実力不足というよりは、「レルネンだと厳格すぎて受験者が死んじゃうから」というゼーリエなりの配慮（？）だったりします。

個人的にグッときたのは、彼がただのエリート老人ではないところ。ゼーリエからは「臆病な坊や」なんて呼ばれていますが、それは彼が慎重で、勝てる準備を万全にしてから動くタイプだから。裏を返せば、「勝てると踏んだら容赦なく噛みつく」という怖さも持っています。

主なプロフィールと能力

レルネンの強さはやばい？フリーレンやマハトとの戦闘描写から考察

ネット上では「レルネンって実は最強格なんじゃないか？」「いや、かませ犬でしょ？」といろいろな意見が飛び交っていますが、作中の描写を冷静に分析すると、彼の強さは間違いなく人類最高峰レベルです。

「どっちが強い？」論争になりがちなフリーレンや七崩賢との比較も含めて、彼の実力を深掘りしてみましょう。

フリーレンを一目で看破した「魔力探知」の凄み

レルネンの評価を一気に押し上げたのが、フリーレンとの初対面シーンです。フリーレンは常に魔力を制限して「ただの魔法使い」に見せかけていますが、レルネンは一目で「魔力を制限していること」を見抜きました。

これ、実はものすごいことなんです。あの断頭台のアウラですら見抜けなかった偽装を、一瞬で見破ったわけですから。ゼーリエ曰く、フリーレンの魔力制限を一目で見抜いたのは「魔王とレルネンだけ」だそうです。

この一点だけでも、彼が只者ではないことがわかりますよね。魔族ですら騙される高等技術を看破できる観察眼は、長年の鍛錬の賜物でしょう。

「黒いゾルトラーク」と「狂犬」と呼ばれる戦闘スタイル

「レルネン＝狂犬」説を裏付けるのが、彼の攻撃的な魔法スタイルです。

彼は一般攻撃魔法（ゾルトラーク）を独自に改良し、質量と威力を高めた「黒いゾルトラーク」を使用します。これがまた強力で、フリーレンの防御魔法すら貫通して彼女の肩を撃ち抜いていました。

さらに、二次試験で登場した「脱出用ゴーレム」もレルネンの開発品。デンケンですら破壊できなかった壁を粉砕し、負傷者を治療しながら運搬できる超高性能なゴーレムを作れるあたり、魔法の研究者としても超一流です。これだけ手札が多ければ、大抵の相手には負けないでしょう。

マハト相手に見せた老獪な時間稼ぎと撤退戦

（※ここは原作の黄金郷編のネタバレを含みます）

最強の七崩賢とされる「黄金郷のマハト」と対峙した際、レルネンはその老獪さを遺憾なく発揮しました。真正面から勝つのは不可能だと悟りつつも、相棒のエーデルがマハトの記憶を読み取るまでの時間を一人で稼ぎきったのです。

結果としてマハトに勝つことはできませんでしたが、「死なずに情報を持ち帰る」というミッションを完遂したのは彼だからこそ。この渋い活躍が、読者の間での「レルネン株」を爆上げさせた要因だと思います。

レルネンの孫はエーレで確定？作中の描写とヴィアベルとの関係

「レルネンには孫がいるらしい」という噂、気になりますよね。作中では明言こそされていませんが、状況証拠から見て、二級魔法使いのエーレが孫であることはほぼ確定と言っていいでしょう。

祖父の影響を感じさせるエーレの言動

第一次試験中、ヴィアベルが「帰りは海路か…俺、船酔い酷ぇんだよな」とぼやいた際、エーレはこんな提案をしています。

「私のお爺ちゃん紹介しようか？ 一級魔法使いだから陸路で帰れるようにしてあげようか」

このセリフ、サラッと言っていますが重要ですよね。一級魔法使いの権限を使える祖父となれば、かなり限られた人物になります。

試験後の再会シーンで見えた家族の絆

そして決定的なのが、試験終了後のシーン。ヴィアベルとシャルフに、エーレがレルネンを紹介している描写があります。

エーレ自身は「お爺ちゃんの七光り」扱いされるのを嫌っているような節もありましたが、困っている仲間（ヴィアベル）のために祖父を紹介するあたり、家族仲は決して悪くないようです。あの厳格そうなレルネンが、孫娘にはどんな顔を見せているのか、想像するだけでちょっとほっこりしますよね。

レルネンはなぜフリーレンを襲ったのか？その理由と「出禁」の噂

物語の中で、レルネンが突然フリーレンに襲いかかったシーン。「なんで急に？」と驚いた方も多いはずです。また、彼にまつわる「出禁」エピソードも彼の人間性を表す重要なポイントです。

ゼーリエを孤独にさせたくないという忠誠心

彼がフリーレンに攻撃を仕掛けた最大の理由。それは、師匠であるゼーリエへの歪んだ、しかし純粋な忠誠心でした。

人間であるレルネンは、エルフであるゼーリエより遥かに早く寿命を迎えます。自分が死ねば、ゼーリエを知る者がまた一人減ってしまう。だからこそ、彼は「フリーレンを倒した男」として歴史に名を刻み、悪名であってもゼーリエの記憶に残り続けようとしたのです。

「私はあの方を未来で一人孤独にさせたくないのです」

このセリフには、彼の老いへの焦りと、師への深い愛情が詰まっています。結局フリーレンに諭されて矛を収めますが、この不器用さがレルネンという男の魅力なんですよね。

宮廷を追放された過去とデンケンへの恩義

レルネンにはもう一つ、忘れてはならない過去があります。若い頃、彼は宮廷魔法使いとして働いていましたが、世渡りが下手で失脚し、宮廷を「出禁」のような形で追放されています。

その時、唯一彼を庇い続けたのが同期のデンケンでした。レルネンはその恩を50年以上忘れておらず、デンケンが故郷を取り戻すために立ち上がった際、全力でサポートに回りました。

普段はクールに見えて、受けた恩は絶対に返す義理堅さ。これが「おじいちゃんキャラ」好きにはたまらないポイントです。

ネットでの評判は？「なんJ」などで語られるレルネンの評価

最後に、ネット上の掲示板やSNSでの評判についても少し触れておきましょう。「なんJ」などの掲示板では、彼の強さやキャラクター性が独自の視点で語られています。

「戦いしか知らない」悲哀が生む人気

ネット上では、レルネンのことを「平和な時代に生まれた不遇の天才」として評価する声が多いです。

ゼーリエからも「魔王軍との戦火の時代に生まれていれば、歴史に名を残す英雄になっただろう」と評されていますが、これは逆に言えば「平和な時代ではその才能を持て余してしまう」ということ。

「強すぎて逆に浮いている」「就職先（宮廷）で上手くいかなかったコミュ障感が親近感湧く」といった声もあり、完璧超人ではない人間臭さが逆に人気を集めているようです。「レルネン 死亡」という検索ワードも多いですが、彼は（マハト戦で死にかけましたが）しぶとく生き残っています。

まとめ

今回は、『葬送のフリーレン』のレルネンについて、その強さや人間関係を深掘りしてきました。

彼は単なる「強いおじいちゃん」ではありません。圧倒的な才能を持ちながらも時代に恵まれず、老いに抗いながら師匠や友のために行動する、非常に人間味あふれるキャラクターです。

• 強さ：フリーレンの魔力制限を見抜く眼力と、マハトから生還する生存能力を持つ実力者。
• 孫：二級魔法使いのエーレは彼の孫である可能性が高い。
• 性格：一見穏やかだが内面は武闘派。ゼーリエへの忠誠とデンケンへの友情に厚い。

アニメで見せる宮内敦士さんの渋い演技も最高ですが、原作漫画の「黄金郷編」での彼の活躍も必見です。まだ読んでいない方は、ぜひ原作で彼の「漢気」をチェックしてみてくださいね。

レルネンのような渋い脇役が輝いているからこそ、『葬送のフリーレン』の世界はこれほどまでに魅力的なのかもしれません。