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薬屋のひとりごと「かんざしの意味」は求婚?壬氏の2本目や園遊会の4つを解説アイキャッチ

薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと「かんざしの意味」は求婚?壬氏の2本目や園遊会の4つを解説

アニメを見ていて「あれ、なんでただの髪飾りでこんなにモメてるの?」って思ったことありませんか?

特に『薬屋のひとりごと』の園遊会のシーン。壬氏さまが猫猫(マオマオ)に簪(かんざし)を挿す場面はドキドキしましたよね。でもその後の展開を見ていると、どうやらただのプレゼントじゃないっぽい…。

「もしかしてプロポーズ?」
「いや、ただの身分証代わり?」

気になって夜も眠れない(言い過ぎ?)方のために、作中で登場する簪の意味や、アニメ派にはまだ知られていない「2本目の簪」の秘密まで、徹底的に調べて分析してみました。

※本記事には物語のネタバレや、原作小説の先の展開に関する解説が含まれます。知りたくない方はご注意くださいね。

この記事のポイント

  • 後宮での簪は「プロポーズ」と「所有権」の2つの意味を持つ
  • 壬氏の銀簪は「男物」であり、独占欲の表れだった
  • 猫猫は簪を「外出許可証」としか思っていなかった
  • 実は原作には「2本目」が存在し、より重い意味が込められている

薬屋のひとりごとで重要な「かんざしの意味」とは?

薬屋のひとりごとで重要な「かんざしの意味」とは?

まず結論から言っちゃいますね。この作品において簪は、単なるおしゃれアイテムではありません。渡す相手と性別によって、その意味がガラッと変わるんです。

私が原作やアニメを見返して整理した「後宮ルール」はこんな感じです。

男性から女性へ渡す場合

これが一番ややこしくて、物語の核になる部分です。
男性が女性に簪を贈る行為には、大きく分けて2つの意味があります。

  1. 求婚(プロポーズ)や求愛
    「あなたを妻にしたい」「特別に想っている」という愛の告白です。
  2. 身元引受人になる
    「私が責任を持つので、後宮の外へ連れ出す権利をください」という契約のようなもの。

後宮の女性たちは外に出られません。だから、簪をもらうことは「外の世界への切符」であり、同時に「将来の旦那様候補」を得ることを意味するわけです。ロマンチックでありつつ、超実利的なシステムですよね。

女性(妃)から侍女へ渡す場合

一方で、玉葉妃や梨花妃といった上級妃たちが侍女に渡す場合は、意味合いが「ビジネス寄り」になります。

  • マーキング(所有権の主張)
    「この子は私の大事な部下だから、他の宮や男は手を出さないでね」という牽制。
  • 引き抜き(リクルート)
    「優秀だから、私の部署(宮)に来ない?」というお誘い。

つまり、誰から何をもらったかで、その後の猫猫の立場が全然変わってくるわけです。

薬屋のひとりごと アニメの園遊会で猫猫がもらった4つの贈り物

薬屋のひとりごと アニメの園遊会で猫猫がもらった4つの贈り物

では、問題の園遊会で猫猫はいったい誰から何をもらったのか?
アニメや漫画の描写を細かくチェックして、それぞれの「裏の意図」を表にまとめてみました。

贈り主 アイテム 込めた意味と本音
壬氏(ジンシ) 男物の銀簪 【独占欲と求愛】
玉葉妃の首飾りを見て対抗心を燃やし、自分が身につけていた物を衝動的に渡した。
李白(リハク) 珊瑚の簪 【義理・参加賞】
深い意味はなく、挨拶代わりに配っていた大量の簪のひとつ。
玉葉妃 翡翠の首飾り 【強力なマーキング】
「私の侍女よ」という印。変な虫(男)がつかないようにするための防御策。
梨花妃 玉水晶の簪 【感謝と勧誘】
命を救われた感謝と、「いつでもうちに来ていいのよ」というアピール。

壬氏だけなぜ「男物」だったのか?

ここが最大の萌えポイントであり、すれ違いの原因です。
壬氏は事前に猫猫へのプレゼントを用意していたわけではありません。園遊会の直前、玉葉妃から首飾りをもらった猫猫を見て、とっさに「自分も印をつけたい!」と思っちゃったんでしょうね。

だから、自分がその時髪に挿していた「男物の銀簪」を引っこ抜いて、猫猫の頭に挿したわけです。これ、ある意味では「自分の分身を持たせる」みたいな激重な行動なんですが、猫猫は「高価そうだからラッキー」くらいにしか思っていませんでした。

薬屋のひとりごと かんざし 壬氏の意図とすれ違い

この園遊会の後、壬氏がずーんと落ち込むシーンがありましたよね。
あれは、猫猫が「簪の使い道を盛大に勘違いした」せいです。

猫猫のドライすぎる解釈

猫猫にとって簪は、「身元引受人になってもらって里帰りするためのチケット」でした。
そこで彼女が選んだのは、壬氏の銀簪ではなく、李白の珊瑚の簪

理由はシンプルです。
「壬氏さま(宦官)じゃ身元引受人として怪しまれるし、目立ちすぎる。李白なら武官だし、ちょうどいいや」

色恋沙汰に興味がない猫猫らしい合理的な判断ですが、これが壬氏には大打撃でした。

「振られた」と勘違いした壬氏

一方、壬氏からすればたまったもんじゃありません。
自分が想いを込めて(無自覚だけど)渡した簪を使われず、ポッと出の男・李白の簪を使われたわけですから。

「俺の求婚(簪)は無視して、他の男を選んだのか!?」
「まさか李白とそういう仲に…?」

と、勝手に失恋モードに入ってしまったのです。この「意思疎通のできてなさ」が、この二人の面白いところですよね。

薬屋のひとりごと かんざし どうなった?子翠にあげた銀簪の行方

さて、壬氏があげたあの銀簪、その後どうなったか覚えていますか?
実は猫猫、あろうことかこの大事な簪を人にあげちゃうんです。

命を救った奇跡のアイテムへ

猫猫は、後宮での友人である「子翠(しすい)」に、別れ際にこの銀簪を渡します。
実は子翠はある事情(反乱に関わる家の娘)を抱えており、死地へ向かうことになります。

その後、子翠は銃で撃たれて砦から落ちるのですが…なんと、懐に入れていたこの銀簪が銃弾を受け止め、彼女の命を救ったのです。
読者の間では「壬氏さまのネチッこい執念が簪に乗り移って守ったのでは?」なんて噂されていますが、結果的に猫猫の優しさが友人を救いました。

その後、弾痕の残る簪は港町で売られている描写がありましたが、猫猫の手元に戻ってきたかどうかまでは描かれていません。どこかで誰かの手に渡り、ひっそりと役目を終えたのかもしれませんね。

【ネタバレ】薬屋のひとりごと 簪 月と芥子 2本目の意味とは?

ここからはアニメ勢にはまだ内緒の話。
実は原作小説(5巻あたり)で、壬氏は猫猫に「2本目の簪」を贈っています。

1本目がなくなってしまったので、今度はちゃんと用意して渡したわけですが、このデザインがすごいんです。

デザインに込められた重すぎる愛

2本目の簪のモチーフは「月」と「芥子(ケシ)」

  • 月: 壬氏(月の君)自身を表すシンボル。
  • 芥子: 猫猫の名前の由来(マオマオ=猫=芥子が好き)であり、彼女が得意な薬の原料。

つまり、「私(月)とあなた(芥子)はセットです」という意味が込められた、完全オーダーメイドの特注品。これはもう、言い逃れできないレベルの明確なプロポーズです。

それでも気づかない鈍感ヒロイン

ところが猫猫、これを部屋で見つけた時、「羅半(義理の兄)からの贈り物かな?」と勘違いして、なんとなく髪に挿してしまいます。

事情を知っている部下の陸孫から「その頭に刺さっているものの意味をお忘れなく」とツッコミを入れられる始末。
壬氏さまの苦労はまだまだ続きそうですね。

まとめ

今回は『薬屋のひとりごと』の重要アイテム「簪」について深掘りしました。

調査結果のまとめ

  • 簪には「マーキング」と「求婚」の2つの意味がある。
  • 園遊会での壬氏は、独占欲からとっさに自分の簪を渡した。
  • 猫猫はそれを「通行手形」として使い、李白を選んで壬氏を凹ませた。
  • 1本目の簪は友人の命を救い、原作では「月と芥子」の2本目が登場する。

こうやって意味を知ってからアニメや漫画を見返すと、園遊会での壬氏の照れた顔や、その後の落ち込みっぷりがより一層味わい深くなるはずです。

2本目の簪が登場するのはアニメだとまだ先の話になりそうですが、その時猫猫がどんな反応をするのか、今から楽しみで仕方ありません!

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