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薬屋のひとりごとの役職は?壬氏や羅漢の秘密と後宮の順位を5分で図解!アイキャッチ

薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごとの役職は?壬氏や羅漢の秘密と後宮の順位を5分で図解!

アニメや漫画を見ていると、ふと「あれ、この人って結局どれくらい偉いの?」って思うことありませんか?

特に『薬屋のひとりごと』は、架空の中華風帝国が舞台なだけあって、耳慣れない「役職」や「身分」がたくさん出てきます。「上級妃」の序列とか、「宦官」の役割とか、正直ちょっと複雑ですよね。

僕自身、最初は「壬氏さまってただのイケメン管理人じゃないの?」くらいの認識で見ていたんですが、物語を深掘りしていくと、それぞれの「役職」が持つ意味や権力バランスが分かってきて、面白さが倍増しました。

そこで今回は、独自に作品を読み込んで整理した「役職・階級の完全解説レポート」を共有します。これを読めば、猫猫たちが置かれている状況がスッキリ分かるはずです。

※本記事には物語の核心に触れるネタバレや、一部作品特有の表現の解説が含まれます。アニメ未視聴の方はご注意ください。

この記事の調査ポイント

  • 後宮の複雑なヒエラルキー(階級)を図解的に整理
  • 壬氏や高順が抱える「表の顔」と「裏の顔」を分析
  • 猫猫のキャリアアップ(?)の変遷を解説
  • 軍部のトップ「羅漢」の権力がどれほどヤバいか

『薬屋のひとりごと』の役職一覧と序列の基本を解説

『薬屋のひとりごと』の役職一覧と序列の基本を解説

まずは、物語のメイン舞台となる「後宮」のパワーバランスを整理しましょう。ここを理解しておくと、誰が誰に頭を下げるべきなのかが一発で分かります。

後宮の階級ピラミッドを図解

後宮は一つの巨大な組織です。ざっくり言うと、以下のようなピラミッド構造になっています。

順位 役職・身分 備考
Top 皇帝(主上)
皇太后
国の頂点と、その母。
皇太后の発言力は絶大。
1 皇后 正室。現在は空席。
2 四夫人(上級妃) 貴妃・淑妃・徳妃・賢妃の4人。
事実上のトップ層。
3 中級妃・下級妃 多数存在。待遇に大きな差がある。
番外 宦官(かんがん) 後宮を管理する男性官吏。
位が高い者は妃に意見もできる。
4 女官・侍女 妃の世話係や事務職。
猫猫の主なポジション。
5 下女 掃除洗濯などの雑用係。

こうして見ると、物語序盤で「下女」として入った猫猫が、いかに底辺からのスタートだったかが分かりますね。

上級妃(四夫人)の順位と違い

物語の華ともいえる4人の上級妃。彼女たちは単に並列というわけではなく、明確な「序列」が存在します。唐の時代の制度などがモデルになっているようですが、作中での力関係は以下の通りです。

  • 【第1位】貴妃(きひ):玉葉妃(ギョクヨウヒ)
    翡翠宮(ひすいきゅう)の主。19歳。皇帝の寵愛を最も受けており、事実上のトップ。東宮(男児)を産めば皇后への道が最も近い存在です。
  • 【第2位】淑妃(しゅくひ):楼蘭妃(ロウランヒ)
    柘榴宮(ざくろきゅう)の主。17歳。阿多妃(アードゥオヒ)の後釜として入内。派手な化粧で素顔を隠すミステリアスな妃。
  • 【第3位】徳妃(とくひ):里樹妃(リーシュヒ)
    金剛宮(こんごうきゅう)の主。14歳と最年少。元は先帝の妃でしたが、出家を経て現帝の妃へ。その複雑な立場から嫁姑問題のようないじめを受けやすい傾向にあります。
  • 【第4位】賢妃(けんぴ):梨花妃(リファヒ)
    水晶宮(すいしょうきゅう)の主。23歳。帝の従姉妹。一時は衰弱していましたが、猫猫の助言で復活。クールな美貌の持ち主です。

ちなみに、物語初期に登場した「阿多妃」は元淑妃で、皇帝とは幼馴染のような特別な関係でした。彼女が去ったことで、勢力図が大きく変わったわけですね。

壬氏(ジンシ)の役職はただの宦官じゃない?

壬氏(ジンシ)の役職はただの宦官じゃない?

物語のもう一人の主人公ともいえる壬氏。彼の肩書きは少々ややこしいです。「ただの美しい宦官」だと思って見ていると、周りの人間がペコペコしすぎていることに違和感を覚えるはず。

表向きの仕事内容と権限

表向きの役職は、「後宮を管理する宦官」です。

宦官というのは、去勢されて生殖能力を失った男性のこと。後宮は皇帝以外の「完全な男性」は立ち入り禁止(男子禁制)なので、去勢した宦官たちが事務や雑務を取り仕切ります。

壬氏はその中でもかなり高位にあり、以下の権限を持っています。

  • 妃たちの選定や監視(不貞がないかチェック)
  • 皇帝への報告・推薦
  • 後宮内のトラブル処理

猫猫が「暇人」と呼ぶこともありますが、実際は皇帝の代理人のような役割を果たしており、めちゃくちゃ激務です。

隠された本当の身分と目的

ここからは物語の核心ですが、壬氏は本当は宦官ではありません。去勢もしていません(薬で男性機能を抑えているだけ)。

彼の正体は、皇帝の実の弟、「皇弟(こうてい):華瑞月(カ・ズイゲツ)」です。

本来なら皇位継承権を持つ超VIP。なぜ身分を偽っているかというと、政争や派閥争いから身を守りつつ、皇帝の補佐をするためです。後宮で「宦官」という立場を使えば、妃の実家など外部の干渉を受けずに内部を監視できる、というメリットがあるんですね。

あの美貌は武器でもあり、同時に彼の高貴な血筋を示す呪いのようなものでもある…というのがエモいポイントです。

猫猫(マオマオ)の役職と立場の変化を追う

主人公の猫猫も、物語が進むにつれてどんどん肩書きが変わっていきます。「今は何やってるの?」と混乱しないよう整理しましょう。

下女から毒見役への大出世

最初は人攫いに売られてきた、ただの「下女(下級女官)」でした。洗濯や掃除をする、いわゆる雑用係です。

しかし、「御子の衰弱事件」をきっかけに薬の知識を買われ、玉葉妃の「侍女(毒見役)」へと大出世します。侍女は妃の身の回りの世話をするのが仕事ですが、猫猫のメイン業務は毒見と、ちょっとした薬の調合。

上級妃直属の侍女というのは、後宮内ではかなりステータスの高いポジションです。他の下女から見れば羨望の的(あるいは嫉妬の対象)といえます。

医局付き官女としての働き

一度解雇されて花街に戻ったあと、壬氏に直接身請け(借金返済)されて戻ってきますが、その時は「外廷の官女」という扱いになることが多いです。

さらに原作が進むと、試験を受けて医官の手伝いをするポジションに就くことも。とはいえ、基本的には「壬氏直属の便利屋兼、薬師」という立ち位置は変わりません。形式上の役職が変わっても、やることは「謎解きと薬作り」ですね。

高順(ガオシュン)や李白など武官たちの役職

壬氏の周りを固める男性キャラクターたちも、実はしっかりとした階級を持っています。

壬氏を支える高順の特殊な立ち位置

壬氏の影のように寄り添う苦労人、高順。彼も表向きは「宦官」として振る舞っていますが、実際は名家「馬(マ)の一族」の優秀な「武官」です。

もちろん去勢はしておらず、薬で調整して後宮に出入りしています。役職としては壬氏の「付き人兼お目付け役」。幼い頃から壬氏の面倒を見てきた教育係でもあり、壬氏が唯一頭の上がらない存在の一人です。

李白や馬閃の仕事と階級

  • 李白(リハク):
    若い武官。鍛え上げられた肉体を持ちますが、身分はそこまで高くありません。ただ、猫猫を通じて緑青館の白鈴(パイリン)と仲良くなり、彼女を身請けするために出世を目指して頑張っています。
  • 馬閃(バセン):
    高順の息子。彼も武官です。壬氏の護衛を務めることが多く、生真面目な性格。まだ若手ですが、名家の出身なので将来有望なエリート候補と言えます。

羅漢(ラカン)の役職「太尉」とはどれくらい偉い?

アニメでも強烈なインパクトを残した、片眼鏡の「変人軍師」こと羅漢。猫猫の実父ですが、彼の役職「太尉(たいい)」がどれほど凄いのか、ピンと来ない方もいるかもしれません。

軍部の頂点に立つ権力の実態

「太尉」というのは、現代風に言えば「軍の総司令官」「防衛大臣」のようなトップクラスの地位です。軍事権を握っているため、武官の中では頂点に君臨しています。

壬氏(皇弟)に対しても物怖じせず、むしろプレッシャーをかけられる数少ない人物。猫猫が「関わりたくない」と逃げ回るのも、単に嫌いというだけでなく、彼の権力が強大すぎて面倒ごとに巻き込まれるのが目に見えているからでしょう。

なぜ「変人軍師」と呼ばれるのか

役職は立派ですが、性格は破綻しています(笑)。人の顔が識別できない「相貌失認」のような症状を持ち、他人を碁石や駒としてしか認識していません。

しかし、猫猫と、かつて愛した女性(鳳仙)だけは顔がはっきり見えるという設定。このギャップが彼の狂気と天才性を際立たせています。

物語を深く楽しむための用語解説

最後に、役職に関連する用語をいくつか補足しておきます。これを知っていると、アニメのセリフがより深く理解できますよ。

尚服(しょうふく)・尚食(しょうしょく)
後宮内で働く部署の名前。「尚服」は衣装係、「尚食」は食事係です。猫猫も最初はここに配属されかけました。
下賜(かし)
身分の高い人が、下の者に物を与えること。この作品では、手柄を立てた武官への褒美として「中級以下の妃を嫁がせる(下賜する)」という文化が登場します。
東宮(とうぐう)
皇太子のこと。次の皇帝になる男の子です。妃たちの争いは、結局のところ「誰が東宮を産むか」という点に集約されます。

まとめ

『薬屋のひとりごと』の役職は、単なる肩書きではなく、キャラクターの「生き様」や「抱える秘密」そのものです。

  • 上級妃たちのきらびやかな序列争い
  • 壬氏の「宦官」という仮面の下にある皇族としての重責
  • 猫猫の「下女」から始まる実力主義の成り上がり

こうして整理してみると、猫猫が壬氏に対してあんなに塩対応できるのが、いかに異常事態(そして大物)であるかが分かりますよね。

役職の関係性が分かると、何気ない会話の端々に込められた「腹の探り合い」が見えてきて、物語がもっとスリリングになります。ぜひ、この相関図を頭の片隅に置きながら、アニメや原作を楽しんでみてください!

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