「あーあ、終わっちゃった…」
アニメ『薬屋のひとりごと』の最終話を見終えた後、えも言われぬ喪失感に襲われませんでしたか？ 私は襲われました。猫猫（マオマオ）のあの冷めた視線も、壬氏（ジンシ）様のめんどくさい絡みも、もう来週からは見られないなんて。
いわゆる「猫猫ロス」ってやつです。
「あの独特な中華風の世界観にもっと浸っていたい」
「毒とか薬とか、ちょっとマニアックな知識で無双する爽快感が恋しい」
「じれったいけどキュンとする、あの絶妙な恋愛模様を摂取したい…！」
そんな禁断症状が出ているあなたのために、今回は徹底的にリサーチを行いました。
※本記事には作品のネタバレや、一部物語の核心に触れる解説が含まれますのでご注意ください。
ネット上の評判やレビューサイト、個人の感想ブログまで含めて約50作品以上を洗い出し、「本当に似ているのか？」「どの要素が似ているのか？」を独自の視点で分析。ただのリストアップじゃなくて、「あなたが『薬屋』のどこが好きだったか」に合わせて、次に観るべき作品を提案します。
この記事のポイント
-
●
「中華後宮」「ミステリー」「毒・薬」など、ハマった要素別に最適な作品を厳選 -
●
単なるパクリ疑惑を一刀両断！ジャンルとしての共通点と作品ごとのオリジナリティを解説 -
●
小説や漫画も含めた関連作品や、ファンが気になる「キスシーンは何話？」などの疑問もスッキリ解消
薬屋のひとりごとに似てるアニメを独自の視点で分析してみた
一口に「似てる」と言っても、人によって刺さったポイントは違いますよね。そこで、今回は作品が持つ「成分」を分解して、おすすめのアニメを分類してみました。
まずは結論から！中華後宮×ミステリーの鉄板作品
やっぱり一番の特徴は、あのきらびやかでドロドロした「後宮」という舞台設定。そしてそこで繰り広げられる謎解きですよね。この雰囲気が好きなら、真っ先に候補に上がるのが以下の作品です。
特に『後宮の烏』は、アニメを観た人の多くが「これは薬屋ファンに刺さる！」と太鼓判を押す作品。主人公の寿雪（じゅせつ）もまた、少し浮世離れした孤独な立場にいて、皇帝からの依頼で謎を解いていきます。ミステリー要素強めで、少しダークで切ない雰囲気も共通していますね。
毒や薬の知識で無双する爽快感が欲しいなら
猫猫のかっこよさは、なんといってもその専門知識。「毒見役」としてのプロフェッショナルな姿や、知識で周りを黙らせる展開が好きならこちら。
-
赤髪の白雪姫
主人公は「宮廷薬剤師」を目指す少女。薬草の知識を使って道を切り開いていきます。猫猫ほどドライではなく、もっと前向きで王道なロマンスですが、「薬師」という職業設定はドンピシャです。 -
百花宮のお掃除係
こちらは転生ものですが、前世が看護師で医療知識チート系。「掃除係」として潜り込みつつ、知識を使って後宮のトラブルを解決していく様は、かなり猫猫イズムを感じます。
壬氏様とのじれったい恋愛関係が好きな人へ
「俺のこと好きなんだろ？」と勘違いしたり、嫉妬で顔を歪ませたりする壬氏様みたいなキャラ、いいですよね。あの身分差ラブコメを楽しみたいなら。
『わたしの幸せな結婚』はどうでしょうか。和風ファンタジーですが、冷酷と言われる美貌の軍人と、虐げられて育った少女の物語。最初は距離があるけれど、徐々に唯一無二の存在になっていく過程は必見。アニメの映像美も『薬屋』に負けず劣らず綺麗です。
「パクリ」と言われる理由は？薬屋のひとりごとと類似アニメの比較
検索していると「パクリ」なんて不穏なワードが出てくることもありますが、実際に調べてみると、これは「パクリ」というより「ジャンルのお約束」と言ったほうが正しそうです。
よく名前が挙がる『彩雲国物語』との共通点と違い
「中華風」「後宮」「有能な女性主人公」という設定が被るため、比較されることが多いのが『彩雲国物語』。でも、これらは「中華後宮もの」というジャンルのテンプレなんですよね。
大きな違いは、主人公の目的意識です。
- 彩雲国：貧乏貴族の娘が、女性官吏となって国を良くしたいという政治・出世サクセスストーリー。
- 薬屋：あくまで平穏無事に過ごしたい（でも毒は好き）少女が、巻き込まれ体質で事件を解決する探偵もの。
どちらも名作ですが、ベクトルは結構違います。むしろ『彩雲国』があったからこそ、このジャンルが定着したとも言えますね。
『逃げ上手の若君』との意外な共通項
一見全く違うジャンルに見えますが、検索で併せて調べる人が多いようです。
共通しているのは「生き残るための処世術」かもしれません。力でねじ伏せるのではなく、知識や逃げ足（回避能力）を使って、圧倒的な権力者や理不尽な状況を生き抜く。その「したたかさ」に、現代人は共感するのかもしれません。
薬屋のひとりごとが好きな人におすすめの小説・漫画などの関連作品
アニメを見終わってしまったら、次は文字や漫画でこの世界観を楽しんでみませんか？ 原作小説ファンからも評価が高い作品をピックアップしました。
原作ファンも納得の「中華風」ファンタジー小説
小説家になろう等のWeb小説界隈では、実は「中華後宮ミステリー」は一大ジャンルになっています。
特におすすめなのが『茉莉花官吏伝（まつりかかんりでん）』。
「物覚えが良い」という特技を持った少女が、皇帝に見出されて出世していく物語です。猫猫のような専門知識チートとは少し違いますが、「地味な特技が皇帝の目に留まる」という導入はワクワクしますよ。
漫画で読める似た雰囲気の作品たち
手軽に漫画で読みたいなら、『虚構推理』もおすすめ。舞台は現代日本ですが、「生意気で弁が立つ少女」と「不死身でちょっと変な青年」のバディが、会話劇で怪異という謎を解くスタイルは、猫猫と壬氏の掛け合いが好きな人にはたまらないはず。
あなたはどのキャラタイプ？薬屋のひとりごと似てるキャラ診断
作品にハマると、自分をキャラに重ねたくなりませんか？ 性格や行動パターンから、あなたが『薬屋』のどのキャラに近いか勝手に診断してみましょう。
猫猫（マオマオ）タイプ：知識欲と冷静さが武器
何かにハマると周りが見えなくなるオタク気質。でも仕事は淡々とこなし、感情論よりも論理を優先するあなたは間違いなくこのタイプ。恋愛においては鈍感すぎて、相手をヤキモキさせているかも？
壬氏（ジンシ）タイプ：美貌と苦労人のギャップ
一見完璧に見えるけれど、実は誰よりも努力家で苦労性。周りからの期待に応えようと頑張りすぎて、心を許した相手にはつい甘えたり、子供っぽい独占欲を見せてしまったり。ギャップ萌えの素質ありです。
高順（ガオシュン）タイプ：気配り上手の苦労性
個性的な人たちに囲まれて、胃を痛めながらもフォローに回る常識人。あなたがいないと組織が回りません。たまには「某（それがし）」と言って休んでください。
薬屋のひとりごとのアニメに関するよくある疑問（Q&A）
最後に、ファンなら知っておきたい、でも今さら聞きにくい疑問をまとめて解消しておきましょう。
そもそも何系のアニメに分類されるの？
基本的には「後宮謎解きエンタテインメント」や「中華風ファンタジー×ミステリー」と紹介されることが多いです。ただ、ネット上では「毒見役少女の痛快サクセスストーリー」や「身分差ラブコメ」として楽しんでいる人も多く、要素が盛りだくさんなのが魅力ですね。
原作小説にはなぜ二種類あるのですか？
これ、初心者が一番混乱するポイントです。実はコミカライズ（漫画）が2種類あるんです。
- 『薬屋のひとりごと』（スクウェア・エニックス刊）：通称「ねこクラゲ版」。絵が華やかでキャラが可愛い。アニメのデザインに近いのはこちら。
- 『薬屋のひとりごと～猫猫の後宮謎解き手帳～』（小学館刊）：通称「サンデー版」。原作小説の描写に忠実で、ミステリー要素や人間ドラマが濃いめ。
アニメから入った人は前者が読みやすいかもしれませんが、深掘りしたいなら後者もおすすめです。
壬氏が猫猫にキスしたのは何話？
みんな大好き、あのシーン。アニメ派の方はネタバレ注意ですが、気になりますよね。
Web版小説では、ある意味で「人工呼吸」的な接触や、じゃれあいの中での接触はありますが、明確な恋愛的なキスとなると…かなり先の話になります。書籍版小説ではまた展開が少し整理されています。
アニメの範囲ではまだそこまで進んでいませんが、第2期以降で二人の距離がどう縮まるのか（あるいは物理的に縮まるのか）、期待して待ちましょう。
まとめ：猫猫ロスの特効薬は見つかりましたか？
今回は『薬屋のひとりごと』に似てるアニメや作品を深掘りしてみました。
後宮の雰囲気に浸りたいなら『後宮の烏』、知識で戦う姿を見たいなら『赤髪の白雪姫』あたりから入るのが、副作用（違和感）が少なくておすすめの処方箋です。
似ている作品に触れることで、「やっぱり薬屋が好きだな」と再確認することもあるでしょうし、新しい「推し」が見つかるかもしれません。ぜひ、気になった作品を1話だけでも覗いてみてください。
あ、もちろん『薬屋のひとりごと』のアニメをもう一周するのも、立派な治療法ですよ！
