2023年のアニメ放送開始以降、社会現象ともいえる大ヒットを記録した「葬送のフリーレン」。アニメ制作を手掛けたマッドハウスによる美麗な映像も大きな話題を呼びました。
そんな中、ネット上では「パクリ」との声がごく一部で見受けられることがあります。
なぜ、そのような声が上がるのでしょうか？ この記事では、そんな疑問を持つ方々へ、真相を分かりやすく解説します。
この記事は、以下のような方へ向けて配信しています。
- 「葬送のフリーレン」のパクリ疑惑について知りたい
- 他の作品との類似点や違いを具体的に知りたい
- ファンの反応や評価に興味がある
- 最近のアニメ・マンガのトピックスを追いかけたい
「え？この作品、あの作品に似てる？」と思ったこと、ありますよね。
私も実は少しそう感じたんです。だからこそ、一緒に真相を探ってみませんか？
「でも、どうしてそんな疑惑が出てくるの？」という疑問。それには、実はこんな背景が…。
「葬送のフリーレン」パクリ疑惑の真相
ごく一部ですが、アニメやマンガファンの間で、「葬送のフリーレン」のパクリ疑惑が話題に上がることがあります。
その疑惑の元とされたのは、マンガではなくあるゲーム作品でした。
パクリ疑惑の元は『ヴィーナス＆ブレイブス』
『ヴィーナス&ブレイブス』とは、2003年にPlayStation 2用ソフトとして発売されたロールプレイングゲームです（2011年にはPSP版も発売）。
不老不死の主人公と、限りある命の人間たちとの切ない関係性を描いたストーリーで、物語が進む中で仲間たちが寿命で亡くなり、新たな世代のキャラクターたちと旅を続けていくという展開が特徴です。
主人公が長寿ゆえに多くの仲間との出会いと別れを繰り返し、共に冒険するという根幹のテーマは、「葬送のフリーレン」に強く通じるものがあります。
発売から時間が経った今でも、根強いファンが多くいる名作として知られています。
もしかしたら「葬送のフリーレン」の原作者である山田鐘人さんも、この作品から何らかの影響を受けている可能性は考えられます。
真相はどうなのか？
『ヴィーナス＆ブレイブス』と物語のテーマや設定が似ているからといって、それが直ちに「パクリ」となるとは言えません。
エルフが長寿であることはファンタジーの定番設定ですし、同じエルフの大魔法使いゼーリエのように、エルフが魔法使いというのも珍しくありません。
一方、「葬送のフリーレン」は、勇者ヒンメルの死後、彼のことを知るための旅から物語が始まり、新たな仲間であるフェルンやシュタルクとの関係性を丁寧に描いていく点で、独自の展開を見せています。
作品ごとに存在する独自の背景、詳細な設定、キャラクターの個性などを踏まえると、テーマに共通点はあるものの、「パクリ」と断じることはできないでしょう。
「葬送のフリーレン」そのほかのパクリ疑惑
結論から言うと、他に「パクリ」と指摘されるほどの作品は見つかりませんでした。
ちなみにキャラクターの名前がドイツ語に由来するなど、西洋ファンタジーの要素を色濃く持つ本作ですが、主人公が長命なエルフであるという設定は、ファンタジー作品では広く使われるものです。
特に、主人公が圧倒的に強いという設定は、最近の「なろう系」作品にも多く見られるため、一部で「つまらない」と言われるように、既視感を覚える人がいるのかもしれません。
パクリ疑惑というわけではありませんが、テーマや設定の共通点からよく比較される作品をいくつかご紹介します。
不滅のあなたへ
『聲の形』で知られる大今良時先生が「週刊少年マガジン」で連載中のファンタジー漫画です。
不死身の主人公フシが、出会う人々と関わりながら感情を学んでいく壮大な物語で、アニメも第2シーズンまで放送され、その重厚なストーリーが高い評価を得ています。
寿命の概念を持たない主人公が、人間との関わりを通じて変化していくという点で、「葬送のフリーレン」との共通点を感じるファンも多いようです。
とんがり帽子のアトリエ
白浜鴎先生が「月刊モーニングtwo」で連載中の王道ファンタジー漫画。待望のアニメ化も果たし、大きな話題となりました。
主人公の少女ココが魔法使いの見習いとして成長していく物語で、緻密に練られた魔法の設定、特に魔法陣のシステムが非常に独創的です。
「葬送のフリーレン」の作り込まれた魔法設定が好きな人には堪らない世界観と言えるでしょう。また、芸術的と評される美麗な作画も大きな魅力です。
ダンジョン飯
九井諒子先生が「ハルタ」で連載し、2023年9月に堂々完結したグルメファンタジー漫画です。2024年にはTRIGGER制作でアニメ化され、こちらも国内外で大ヒットを記録しました。
主人公ライオス一行が、モンスターを調理して食べながらダンジョンの奥深くを目指すというユニークな設定ですが、その裏には生命や欲望といったシリアスなテーマも流れています。
ダンジョン飯はこのブログ アニPGでも取り上げているので、ぜひそちらもご覧ください。
「葬送のフリーレン」が他の作品のパクリであるという明確な根拠は見当たりませんでしたが、似たテーマや設定を持つ名作は数多く存在します。
それぞれの作品が持つ独自の魅力を知れば、ファンタジーというジャンルをより一層楽しめるはずです。
まとめ：葬送のフリーレンの「パクリ」疑惑について
「葬送のフリーレン」には、過去に発売されたゲーム『ヴィーナス&ブレイブス』とテーマが似ているという意見がありました。
しかし、物語の細かな設定やキャラクター造形、ストーリー展開には多くの違いがあり、一概に「パクリ」とは言えないと考えられます。
その他、『不滅のあなたへ』『とんがり帽子のアトリエ』『ダンジョン飯』といった人気漫画との共通点が話題に上ることもありますが、これらもそれぞれが独自の魅力を持つ作品です。
アニメやマンガの世界では、新しいヒット作が生まれるたびに「パクリ」疑惑が話題になることがあります。
しかし、その背景には先人たちの作品へのリスペクトや、影響を受けた上でのオマージュなど、さまざまな創造の形が存在します。
結論として、アニメやマンガの「パクリ」疑惑については、表面的な類似点だけで判断せず、一つ一つの作品を深く味わい、そのオリジナリティを楽しむことが最も大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも素晴らしいアニメやマンガの世界を一緒に楽しんでいきましょう。